薄毛に悩む方はときとして間違った知識を鵜呑みにしてしまうことがあります。例えば、自毛植毛について。自毛植毛は髪が抜けたらそれまでだと思っている方もいらっしゃいますがそれは誤解です。自毛植毛は一度植えると、何度でも髪が生え変わります。これは、自分の髪を採取して植え替えている訳なので、むしろ当然ともいえます。
しかしながら、更によく誤解されることが多いのは男性ホルモンについて。薄毛=男性ホルモンと思い込んでしまっている人が非常に多いのです。男性ホルモンには善玉と悪玉があり、全てが悪という訳ではないのです。それにより、最近では、女性ホルモンを打てばいいのではと考える人も、ネット上ではちらほらみられることに懸念があります。
ホルモンについての正しい情報を伝える必然性があるように感じられます。今回はホルモンと薄毛の関係についてご紹介致します。
目次
ホルモンとは
体の健康を保つ為、いろいろな機能を調節している、一種の潤滑油とでも言って良いでしょう。ヒトの体には、ホメオスターシスと呼ばれる、体の恒常性を維持しようとする機能が備わっています。水分でいえば、体が水不足のときには、血圧を維持させるホルモンがでる、腎臓に働いて尿を濃縮させて水分が逃げるのを防ぐホルモンがでる、脳にはたらいてのどの乾き、口渇感を高めて水を飲ませるホルモンがでる、というようにはたらきます。ホルモンがはたらくには、ホルモンを受け取る窓口が必要で、受容体と呼ばれます。このホルモンに対する受容体がある標的細胞においてだけ、ホルモンの作用が発揮されます。
出典 http://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=3
ホルモンは少量でも人体にとってとても大事な役割を担っていることが分かります。つまり、薄毛だから男性ホルモンを少なくする、女性ホルモンを増やしたいという考えのもと、勝手に薬を飲んでしまうと、人体に予期せぬ変化が表れることがあるということです。
男性ホルモンと女性ホルモン
代表的な男性ホルモンは3種類あります。テストステロン、ジヒドロテストステロン、デヒドロエピアンドロステロンです。テストステロンは善玉男性ホルモン、ジヒドロテストステロンは悪玉男性ホルモンと言われています。薄毛に関係するのは悪玉のほうだけです。
そして、女性ホルモンには大きく分けて「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があります。髪に影響をもたらすのはエストロゲン。しかし、男性ホルモンとのバランスの関係上、安易な投与は控えるべきです。
女性ホルモンを増やすと薄毛対策になるのか
女性ホルモンは確かに増毛には効果がありますが、男性が投与し続けると、男性機能が低下する、性欲が衰える、体力が落ちる、身体が女性化する等、甚大な影響が出ます。体調悪化にもつながるため、あまりにリスクが大きすぎると言わざるをえません。
そのため薄毛対策として女性ホルモンを摂取とるという行為はおすすめできません。ジヒドロテストステロンを抑制する方向に考えを改めるべきでしょう。亜鉛を含む食べ物(生ガキ、タラバガニ、レバーなど)、ビタミンB6 を含む食べ物(魚の赤身、鶏レバーなど)、大豆製品の摂取が効果があると一般的に言われています。また運動や睡眠も非常に重要です。
まとめ
ホルモンと薄毛の関係性についてご紹介しました。安易な女性ホルモン投与は控え、食生活・生活習慣の見直しを行うようにしましょう。
薄毛の方で自毛植毛をご検討の方は、福岡博多の親和クリニック福岡院などの植毛クリニックにお問い合わせしてみましょう。
投稿者プロフィール
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マスコミ関連で働く40歳代 男性
趣味は、古い漫画(特に松本零士作品)を読むこと。
植毛(自毛植毛)手術を期に人生が好転。
恩返しに髪関連情報提供を誓う。
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