ネイチャーコミュニケーションズというWebサイトにインドを原産とする白檀(ビャクダン・英名をサンダルウッド)の香りには髪の成長を促す作用があるという研究結果が報告されたと言う記事が掲載されていました。
白檀は香木としてそのまま用いられるだけでなく、蒸留して取られる白檀オイルの主成分であるサンタロールに殺菌作用や利尿作用の薬効成分があると言われており、薬用にも広く利用されています。
また、気分の薬として胸のつかえをとり、爽快感を与える効果もあります。

参考:Nature Communications
https://www.nature.com/articles/s41467-018-05973-0

頭皮も匂いを嗅ぐ!?

人体には嗅覚受容体というものが存在します。これが何なのかするためには、匂いを認識するプロセスを紹介する必要があります。

まず、嗅覚受容体は匂い分子の構造へ結合します。匂い物質が受容体へ結合すると、付いていた細胞内のGタンパク質が活性化します。
次いで、Gタンパク質がアデニル酸シクラーゼ活性してATPを環状AMP(cAMP)へ変換します。
cAMPはイオンチャネルを開き、ナトリウムイオンが細胞内へ入ると、脱分極化が細胞へ起きてその活動電位が脳へと情報を送ります。
非常に複雑ですが、これが、匂いを認識するプロセスになります。
つまり、嗅覚受容体は、取り込んだ臭気を匂いとして認識するため、はじめに機能する器官になります。

嗅覚受容体は鼻だけではなく全身にあり、頭髪を生成する毛包の周囲には嗅覚受容体OR2AT4というものがあります。
嗅覚受容体OR2AT4は皮膚のケラチン生成細胞の増殖を刺激することが示されており、毛包の周囲にある嗅覚受容体OR2AT4では、合成白檀の匂い物質によってOR2AT4の生産を増加させることにより、IGF-1が分泌されます。

IGF-1が分泌される香り?

IGF-1は、以前に何度か紹介をしましたが、発毛促進や抜け毛予防に重要な役割を持つ増殖因子です。
合成白檀の香りにより分泌されたIGF-1により毛髪細胞の成長が促進され、ヘアサイクル(毛周期)の成長期が延長されます。

この行程は、白檀の合成香料であるサンダロアのみが起因となる効果で、天然の白檀では効果が確認されなかったと言います。
人工的な香料の場合に合成され、天然のものでは、合成されないという現象は、不思議なものです。
また、合成香料のサンダロアでは効果が見られたものの、Pheniratという甘めでフルーティーな香りでは、逆に頭髪の成長が阻害されてしまうと言います。

AGAの猛攻に打ち勝つには

嗅覚受容体は鼻だけではなく頭皮をはじめ、全身にあるとは驚きましたが、それが頭髪の成長をつかさどるヘアサイクルに影響を及ぼすことがあるとは考えもしないものです。
今回、記事にまとめるにあたって翻訳ソフトを使いながら頭を絞りましたが、勉強になりました。
そのぶん、考えすぎたので抜け毛が増えたりして。それは困りものです。
まだ研究は続けられているようですが、より分かりやすいカタチで我々まで届いいてくれると嬉しいです。

止まらないAGAによる薄毛化

嬉しい研究成果はありましたが、AGA(男性型脱毛症)に蝕まれた頭髪は、その研究が実を結ぶまで健康なヘアサイクルを保ってくれるかと言えば、そうは行きません。そう断言できてしまうほど、AGAによる脱毛症状の進行というものは容赦のないものです。もちろん人にもよります。すべてのAGA発症者が同じ速度で薄毛になっていくわけではないことは承知しています。しかしAGAが発症してしまうと頭頂部の空洞化や生え際の後退が進行していきます。

そんな経験をされるまえに、私は専門医へのカウンセリング受診をお勧めします。
私の場合、複数の専門クリニックで無料カウンセリングを繰り返した後に、生活圏にある博多の親和クリニック福岡院にて信頼できるドクターと出会えました。
AGAに起因する薄毛化に悩まれている方は、是非とも足を運んでみてください。そこには、悩みを解決する手立てが待っています。

 

 

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投稿者プロフィール

福岡植毛 調査隊
福岡植毛 調査隊
マスコミ関連で働く40歳代 男性
趣味は、古い漫画(特に松本零士作品)を読むこと。
植毛(自毛植毛)手術を期に人生が好転。
恩返しに髪関連情報提供を誓う。