インスリン様成長因子1(IGF-1)とは、成長ホルモンによって肝臓などから分泌される成長因子の一種です。
IGF-1の主な働きは細胞の増殖や分裂を促進させたり、タンパク質の合成を促したりするというものです。

成長ホルモンは脳下垂体前葉で作られます。その後に血流に放出され、肝臓でIGF-1の産生を刺激します。
そしてIGF-1は全身の成長を刺激し、体中のほぼすべての細胞、特に骨格筋、軟骨、骨、肝臓、腎臓、神経、皮膚、造血系、肺の細胞に対して成長促進効果を発揮します。

IGF-1は細胞分裂に必要

IGF-1の細胞を増殖させる作用は、毛髪の成長に寄与する細胞にも関わっています。
毛根のなかには毛乳頭という部位があります。これは血中の酸素や栄養素を受け取る役割を担っており、毛乳頭が受け取った酸素や栄養素は、毛髪の元となる毛母細胞に毛細血管を通じて送り届けられます。
毛母細胞はこれら栄養素を消費して細胞分裂を繰り返し、そして毛髪へと成長します。
毛母細胞が分裂する際に必要となるのがIGF-1となります。

加齢で減少するIGF-1

IGF-1は体内で分泌されるのですが、その量は加齢とともに減少してしまいます。
新生児期より若青年までに発現が80%減少してしまうそうで、その後は加齢とともにさらに減少していくといいます。

そしてIGF-1は、日常の生活習慣によっては加齢を待たずに分泌を抑制してしまうこともあります。まず考えられるのは食生活の乱れです。
暴飲暴食や、それらに類する行為による栄養バランスの乱れは、IGF-1の分泌を抑制するのみならず、身体の健康維持にとっても大敵です。
さらに、睡眠不足もIGF-1の分泌量を低下させる要因になってしまいます。
IGF-1は成長ホルモンの分泌と密接に関連しており、成長ホルモンは特に睡眠時に分泌されるため、睡眠障害などによる成長ホルモンの不足は結果としてIGF-1の分泌量が抑制されることに繋がってしまうのです。
健康な食生活、そして快眠は、健康維持の基本です。

IGF-1はがん細胞にも関係する!?

そんな育毛にとって欠かせないと思われるIGF-1ですが、思わぬデメリットも存在します。
IGF-1は骨や皮膚、筋肉や肝臓、腎臓などの成長促進の作用がありますが、その作用はがん細胞にも及ぶと考られています。
「IGF-1がある数値以上に増えると、50~65歳の人のがんの死亡率が9%上昇した」との研究結果も過去に報告されたことがあります。
ただし、IGF-1が明らかに減少する65歳以上の人は、たんぱく質を積極的に摂るほうが死亡リスクが軽減するとの結果もあるそうですので、摂れとも、摂るなとも言いづらいのが現状です。
この件に関しては、未だ研究途中、途上の段階だということです。

過ぎたるは及ばざるがごとし。それだけにとらわれず、育毛に良いらしいということ、日常の食生活のルーティンに入れてみるのもひとつ、その程度に考えておく方が良さそうです。

ただ、色々な可能性があるIGF-1ですが、AGAが進行した人にとっては、薄毛が一挙に改善されるような特効薬にはならないのではないかと考えます。薄毛の改善を切実に望むのであれば、はかた駅前通り博多区役所南口の交差点近くにある親和クリニック福岡院にて自毛植毛などの相談を行う方が得策ではないでしょうか。

 

 

投稿者プロフィール

福岡植毛 調査隊
福岡植毛 調査隊
マスコミ関連で働く40歳代 男性
趣味は、古い漫画(特に松本零士作品)を読むこと。
植毛(自毛植毛)手術を期に人生が好転。
恩返しに髪関連情報提供を誓う。