「イソフラボン」という言葉は、薄毛に悩む人なら一度は聞いたことがあるものだと思います。私も以前、イソフラボンと薄毛について記事を書いたことがあります。
イソフラボンとは、マメ科の植物に多く含まれている、フラボノイドとよばれるポリフェノールの一種です。
「大豆イソフラボン」が強調された健康食品を見かけたこともあるのではないでしょうか。

植物性のタンパク質

頭髪はケラチンというタンパク質で形成されています。
これは18種類のアミノ酸が結合してできているので、良質なタンパク質を摂取することが必須です。タンパク質は肉類や大豆などに多く含まれています。しかし、肉類は脂質も多いため多量の摂取は過剰な皮脂分泌に繋がり毛穴詰まりの原因ともなり得るので注意が必要です。
そのためここで注目すべきは大豆です。大豆はホルモンバランスを調整してくれる働きもあるので、抜け毛を防いでくれる効果も期待できます。

大豆からできる豆乳に含まれる大豆イソフラボンソフラボンは、体内環境の変化など必要に応じて女性ホルモンと同じような働きをすると言われています。
女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用と、体内に発生する活性酸素を除去する作用を持つ抗酸化作用という、2つの機能を併せ持っています。そのため、女性にとっては、美と健康を保つうえで必須のものと言えます。

ただし、豆乳の過剰摂取は禁物です。先にも触れたように大豆イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きを持ちます。
適量であれば問題ありませんが、豆乳を大量に飲みすぎると体型が女性化や性欲の減退、生殖機能の低下などにつながる可能性があると言われています。

参考:厚生労働省 大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0202-1a.html

男性への効果

では、男性にとってはどうなのでしょう? もちろん、抗酸化作用は身体の健康維持には役立ちます。
そして、エストロゲンは女性ホルモンということなので、やはり薄毛を防ぐ効果が望めるようです。

エストロゲンを含むイソフラボンは、男性ホルモンを抑制し、髪の発育に良くない原因となる成分になるのを防いでくれると言われています。
実際に以前、ボランティアの被験者を使った大豆イソフラボンサプリメントの投与実験において、3ヶ月後には被験者全員の血清中のDHT濃度が下がった、という結果が出ています。
また、アメリカで行われたラットを使用した実験でも、やはりDHTの濃度が低下したと言います。こちらはイソフラボンの代謝物であるエクオールを投与したといいます。

DHTとは、AGAの原因となるジヒドロテストステロンのことです。
ジヒドロテストステロンは「AGA(男性型脱毛症)」の原因といわれており、テストステロン(男性ホルモンの一種)が5α還元酵素(5α-reductase)によって変化した物質のことです。
細胞分裂の生成を阻害し毛包を萎縮させ、皮脂線と毛乳頭の毛母細胞の作用を低下させてしまいます。

体内のジヒドロテストステロンの濃度が下がるということは、AGAの進行を緩和させるということになります。

大豆製品を食生活に

前述しましたとおり、イソフラボンは大豆をはじめとしたマメ類に多く含まれている物質です。
日本は豆腐や納豆、味噌に醤油など、大豆由来の食品が数多く存在しています。
なかでも、豆腐や豆乳、納豆やきな粉などは摂取しやすい食品です。
育毛やAGA予防のために、これらの食品を日々の生活の中に摂り入れてみてください。

しかし、むやみに多く摂取しても身体に悪影響が出てしまいますので注意が必要です。
男性がイソフラボンを摂りすぎてしまうと、筋力の低下や性機能の低下、精子数の減少といった、ありがたくない副作用がでてしまうと言われています。
日常的な摂取量の目安としましては、納豆なら1~2パック。豆腐なら1丁。豆乳だと500ミリリットルほどになります。

大豆製品が苦手という人は、大豆イソフラボンを含有したサプリメントも販売されています。
こちらなら日常的な摂取量も明示されているでしょうから、用法用量を守って摂取することができます。

抗AGAへの効果

イソフラボンは育毛やAGA予防に効果が期待できるので、大豆製品を日々の食事へ積極的に摂り入れようと思います。
もちろん、適量であれば大豆製品は身体の健康維持に役立つ食品であると言えます。
しかし、それで進行性であるAGAを完璧に抑制できるかと言えば、それには疑問符が付きます。
ひとたび発症したAGAの侵食力は、恐ろしいものがあります。
目立ってきたAGA由来の薄毛化に気づき、どうしようか考えあぐねている時も進行します。
AGA由来の薄毛化を防ぐのであれば、手をこまねいている場合ではないのです。

近道は専門家への相談

AGAを起因とする薄毛化は、頭頂部の薄毛化や生え際の後退といった特徴を持ちます。
このような変化があなたの頭部で起こったら、まずご自身のAGA発症を疑うべきです。
薄毛化がAGA由来のものであれば、AGAの悩みに特化したクリニックがおススメです。
私の場合、薄毛化が顕著になった20歳代にはAGAという脱毛症状は一般的ではありませんでした。
そのため、日を追うごとに悲惨なことになっていく頭部に悩みを抱えたまま20-30歳代を過ごし、40歳代に入ってから専門クリニックによる治療を受けました。
私は複数のクリニックでカウンセリングを繰り返した末に、信頼できるパートナーとして博多の親和クリニック福岡院を選びました。
通院することも考慮し、はかた駅前通りの博多区役所南口交差点近くという好立地に加え、やはりカウンセリング時に最も親身になってアドバイスをくれたことが選択の決め手でした。
そして自毛植毛手術を行い、その後は内服薬のデュタステリドと外用薬のハイブリッドミノキシジルを定期的に処方してもらっています。
その結果、20年ほども悩んできた薄毛を克服し自信を取り戻しました。

薄毛に悩まれている方は、思っている以上の数で増えています。
薄毛は悩んでいるばかりでは、確実に進んでいきます。
まずは思い切って専門家である医師に相談してみるべきです。
多くのクリニックでは、カウンセリングだけでしたら無料で受診できます。

 

 

投稿者プロフィール

福岡植毛 調査隊
福岡植毛 調査隊
マスコミ関連で働く40歳代 男性
趣味は、古い漫画(特に松本零士作品)を読むこと。
植毛(自毛植毛)手術を期に人生が好転。
恩返しに髪関連情報提供を誓う。