ＡＧＡと円形脱毛症の違いとは？ | 福岡自毛植毛博多植毛調査隊！

皆様、コロナ禍で心労は続いているとは思いますが、元気に毛活していますか？
リモートワーク、外出においては常時マスク着用などなど、コロナ前に比べて生活環境がガラっと変わってしまったという方も多いでしょう。

そのような環境下では、心的ストレスがたまってしまいます。そんなストレス下では、何もケアをせずにいると薄毛が目立ってきたりすることもあります。「コロナ○〇」と言われるもののひとつかもしれません。さらに、頭髪の一部分のみが脱落する円形脱毛症という症状を引き起こすケースもあります。

今回は、ＡＧＡ・ＦＡＧＡと円形脱毛症の違いについて調べてみました。

ＡＧＡ・ＦＡＧＡとは？

ＡＧＡとは、男性型脱毛症(androgenetic alopecia、androgenic alopecia、alopecia androgenitica)を略した言葉で、思春期以降に発症する進行性の脱毛症のことです。

女性の場合はＦＡＧＡと呼称され、これは女性男性型脱毛症(頭文字にFemaleを付けたAGA)を略した言葉です。これは、両親から受け継いだ種々の遺伝子がＡＧＡに関与していると考えられているのです。男性ホルモン受容体遺伝子の遺伝的多型は脱毛に関連しており、これはX染色体上にあります。X染色体は雌から受け継ぐため、人間では母方の祖父や祖母から遺伝することになるのです。
ちなみに、雄はXY型かXO型となるそうです。もちろんX染色体のみではなく、疾患関連遺伝子により父方の脱毛が子供の脱毛に関連することもあるそうです。

ＡＧＡ・ＦＡＧＡの発症には遺伝と男性ホルモンが関与しており、一般的には家族性に現れる傾向があると見られています。ＡＧＡ・ＦＡＧＡの典型的な進行は、こめかみの上から始まり、生え際の後退、頭頂部の薄毛といった経過をたどり脱毛状態となっていきます。
発症は男性に多く見られ、進行が早い人だと20歳代から薄毛化が始まってしまいます。頭頂部から薄毛化が始まったとしたら、それはほぼＡＧＡだと考えてよいかと思います。

ＡＧＡ・ＦＡＧＡの進行を防ぐためには、服用薬のザガーロや外用薬のミノキシジルの活用、そして私が親和クリニック福岡院で行った自毛植毛などが代表的な例として挙げられます。

円形脱毛症とは？

円形脱毛症とは、頭にコイン大の脱毛部分ができてしまう自己免疫病のひとつとされている症状です。
一般的には、コイン大の脱毛部がひとつだけできるものでありますが、複数個所にできてしまうものや、頭髪全体が抜けち落ちてしまうもの、眉毛やまつ毛といった体毛が抜けてしまうものまで、その症状は様々です。男性型脱毛症とはそもそもの原因が違っているため、区別されることが多いです。

主な原因とされているのが自己免疫疾患です。本来は体の防御機能であるCD8陽性Tリンパ球が、誤って毛根部分の自己抗原を攻撃してしまう、自己免疫反応によって引き起こされるとのことです。自己免疫反応の結果、脱毛部分の毛根組織は萎縮し障害されてしまいます。
しかし、治療や緩和など何らかの要因によりリンパ球反応が消失すると元通りの毛髪が再生されます。
つまり、円形脱毛症では毛髪の生成に関わっている幹細胞は破壊されないため、永久脱毛になることはないのです。

従来は精神的ストレスによって発症すると言われていましたが、現在では精神的ストレスは誘因のひとつではありますが、主原因は体内のアレルギーの合併などによって自己免疫異常が引き起こされているのではないかと考えられています。

円形脱毛症への治療は？

治療としてはステイロイドによる対症療法が挙げられます。精神的ストレスの緩和や解消により、脱毛症状が収まり毛髪も再生するとも言われています。

円形脱毛症は精神的ストレスやアレルギー反応と言った外的要因での一時的な毛髪の脱落や生成の阻害でありまして、ＡＧＡ・ＦＡＧＡとは違い毛根自体が死滅してしまうということはないということです。
そのため、外科的な手術は行わず、経過を診るというケースが一般的です。
しかし、長い間脱毛が続き、髪が生えてこないような状況が固定化したときには、自毛植毛手術を行う場合があります。
例えば、一年以上状況が改善しないようなものは、気になるようなら自毛植毛手術を検討しても良いかもしれません。