昨年に引き続き、新型コロナウィルス感染症の予防に気を配りながらの年明け。
今年こそはコロナウィルスの猛威も収まり、以前のような日常を取り戻せることを願います。

さて、そんな暗い話題ばかりでは、育毛もはかどりません。
そこで今回は、頭髪を健康に育てるために必要な成長ホルモンについての話題をとり上げます。

頭髪を育てる成長ホルモン

頭髪を健康的に生えさせるには、成長ホルモンの正常な分泌が大事になります。
成長ホルモンにはアンチエイジング効果があるとされていて、毛髪の再生にも効果があるといわれています。
成長ホルモンは脳下垂体前葉のGH分泌細胞から分泌されるホルモンで、主要な成長ホルモンは191個のアミノ酸から成り立っています。

標的器官に直接的に働く場合と間接的に働く場合があります。間接的に働く場合は、成長ホルモンが肝臓などに働きかけ、IGF-1(インスリン様成長因子-1)を分泌させ、それらが標的器官に働きかけます。

IGF-1は成長因子

IGF-1は成長ホルモンによって肝臓などから分泌される成長因子の一種です。
IGF-1の主な働きは細胞の増殖や分裂を促進させたり、タンパク質の合成を促したりするというものです。
毛根の中には毛乳頭という部位があります。これは血中の酸素や栄養素を受け取る役割を担っており、毛乳頭が受け取った酸素や栄養素は、毛髪の元となる毛母細胞に毛細血管を通じて送り届けられます。
毛母細胞はこれら栄養素を消費して細胞分裂を繰り返し、そして毛髪へと成長するのです。
毛母細胞が分裂する際に必要となるのがIGF-1だと言われています。

IGF-1は体内で分泌されるのですが、その量は加齢とともに減少してしまいます。
新生児期より若青年までに発現が80%減少してしまうそうで、その後は加齢とともにさらに減少していくのだそうです。これは成長ホルモンの量が加齢とともに減少するためであるのだとか。

IGF-1は細胞の分裂や細胞の成長を促進し、身体の正常な成長や健康の維持に重要な役割を果たします。
そんなIGF-1を分泌させるのに必要な成長ホルモンの分泌を促進するために不可欠なものがアミノ酸の一種であるアルギニンなのです。

毛母細胞の老化を予防

アルギニンは成人の体内で生成されますが、若年層においても体内での生成能力が十分でなく、不足しがちな栄養素です。
また、加齢や生活習慣の乱れにより生成量が減少してしまうとも言われています。
さらに子供はアルギニンを必要量作り出すことができないため、食事から摂取する必要があります。
アルギニンは、鶏肉や牛乳、エビ、大豆、ナッツ類等に多く含まれます。
比較的、日常の食事で気軽に摂取できる食品類ですが、食生活や嗜好的に無理であるならば、やはりサプリメントで補うのも一つの方法です。

アルギニンには頭髪の成長を司る毛母細胞(毛包)の老化を抑制する働きがあります。また血管を拡張する作用があるとされ、この血行を促進する働きにも育毛を促進するのに効果的です。アルギニンが不足すると成長ホルモンの分泌が減少し、頭髪に悪影響が出るとともに免疫力の低下や老化の進行などが発生してしまうこともあると言います。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、体は眠っているのに脳が活発に動いている浅い眠りがレム睡眠。ノンレム睡眠は深い眠りで、体も脳も休んでいる状態です。
深いノンレム睡眠を徐波睡眠と呼び、このときに人体は成長ホルモンを分泌すると言われています。
成長ホルモンの分泌は徐波睡眠後30分で最大となると言います。時間帯としては午後10時から午前2時のあいだに最大となるとされています。
また毛母細胞の分裂が最も盛んな時間というのは午後9時くらいですので、その時間には睡眠体制に入っていたほうが良いのですが、大人にはなかなか厳しいです。要するに育毛はもとよりアンチエイジングを心掛けるのであれば、アルギニンの積極的な接種と早寝と良質な睡眠が必要ということです。

薄毛の原因がAGAの場合は…

ただし、積極的に育毛を心掛けていたたとしても、脱毛の原因がAGA(男性型脱毛症)由来であれば、その手段は焼け石に水となってしまう可能性を秘めています。
AGAによる薄毛化は、対症療法的な育毛の努力などあざ笑うかのように進行していきます。
遺伝的に発症してしまう因子を持っている方ですと、成人以降はいつ発症してもおかしくありません。
脱毛が増え、薄毛化の原因がAGAによるものではないかと思い当ったら、一刻も早く専門医へ相談してください。AGAは早めの対処がハゲ化を食い止める重大な要素です。

 

 

投稿者プロフィール

福岡植毛 調査隊
福岡植毛 調査隊
マスコミ関連で働く40歳代 男性
趣味は、古い漫画(特に松本零士作品)を読むこと。
植毛(自毛植毛)手術を期に人生が好転。
恩返しに髪関連情報提供を誓う。