ヒトの頭髪は、その成長過程で成長ホルモンの分泌が関連しています。
成長ホルモンとは、血管を通して運ばれているアミノ酸類の総称で、全部で191種あるとされています。

成長ホルモンには成長に関する作用と代謝をコントロールする作用があります。
骨の伸長や筋肉の成長、摂取した炭水化物やタンパク質、脂質の代謝促進、血糖値を一定にさせる作用や体内の恒常性といった維持機能などです。

成長ホルモンを作り出すためには

成長ホルモンを体内で作り出すこと、そして分泌を促進させるために必要な条件とはなんでしょう。
まずは睡眠です。成長ホルモンは、睡眠中に2時間から3時間の間隔で下垂体前葉より分泌されています。

子供の成長や創傷治癒、肌の新陳代謝などは、睡眠時に特に促進されるのです。
寝る子は育つとはよく言ったものです。

もちろん、ただ寝るだけでは効果的とは言えません。成長ホルモンがより分泌されるのは、22時~2時の間とされています。
この4時間に上質な睡眠を得ることで、成長ホルモンが最大限に分泌されると言われています。
夜になかなか寝付けないという人は、生活習慣を変えてみるのも手です。寝つきのための飲酒は、あまりおススメできません。少量でしたら、まだしも過剰なアルコールの摂取は育毛に良くないばかりか、睡眠障害にも繋がりかねないので控えた方が賢明です。

参考:e-ヘルスネット 厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-048.html

加齢にるホルモンバランスの変化

また、加齢によるホルモンバランスの崩れで睡眠障害に陥ってしまう場合もあります。
その場合、専門家である医師に相談することをおすすめします。

最近は、就寝前に横になりつつスマホをチェックという方も多いのではないでしょうか。
これも、じつは睡眠にとって大敵です。モニターやスマホの画面から出るブルーライトは、体内時計を狂わせる効果があると言われています。
眠る前にこのブルーライトを浴びると、寝付きが悪くなってしまうのです。
眠気を促進するメラトニンというホルモンは、明るい光を浴びると抑制される性質があるためです。
できれば就寝の少し前は、パソコンやスマホをいじる手を止めましょう。

運動でもホルモンは分泌

睡眠と同じく、運動も成長ホルモンの分泌を促進させる効果があります。
ある程度の運動をして筋肉が使われると、傷付いた筋肉を修復するために成長ホルモンが分泌されるといのです。
一般的な筋肉トレーニングや、ランニングなどの持久力運動を行なうと、血中の成長ホルモン濃度が200倍程度に増加すると言われています。
また、運動による修復機能による成長ホルモンの分泌で、若返り効果が期待されるということも報告されています。
これには、加圧トレーニングも含まれています。
筋肉を使う運動が、成長ホルモンの分泌を促進させることは覚えておきましょう。

外部からの摂取も可能

基本的には体内で作り出されるものなのですが、体外から採り込むこともできます。
外部からの投与として代表的なのが、成長ホルモン注射です。

成長ホルモン分泌不全性低身長症の治療として使われる場合は、保険が適用される医療行為となっています。
また運動能力を向上させる薬物としても使用される場合があり、これは一般的にはドーピングとして競技会外検査で禁止されている物質に定められています。
さらに運動能力とは別で、美容やアンチエイジングに効果があるとして利用されてもいます。
加齢と共に成長ホルモンの分泌は低下するため、それを補うことで若々しさを保とうと言うわけです。

成長ホルモンとは、新たな頭髪を作り出すうえで必要不可欠なものであると言えます。
上質な睡眠と適度な(筋肉)運動が、頭髪を健やかに育てる鍵となることは間違いありません。

AGA(男性型脱毛症)との関連性は?

髪の成長は身体の健康維持と同様に、成長ホルモンの分泌が欠かせません。
しかし、成長ホルモンがバランスよく正常に分泌されていれば薄毛にはならないのかというと、必ずしもそうではありません。
薄毛や抜け毛の原因がAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)由来であった場合、脱毛症状が発症してしまうと身体の健康状態に関係なく薄毛化は進行していきます。

AGAは遺伝により発症が左右される脱毛症で、因子を持っていると発症する可能性が高く、その発症時期がいつなのかは人により異なるので明言はできません。
ちなみに筆者は、20歳代の前半から頭頂部の薄毛化が顕著になり、その後に生え際の後退も目立ち始めました。
そして40歳代に入ってから親和クリニック福岡院で自毛植毛手術を受診。
無事に自毛植毛手術を終えた後は、いまに至るまで内服薬のデュタステリドと親和クリニック独自の外用薬ハイブリッドミノキシジルを処方してもらい、AGA由来の薄毛化を食い止めることに成功しています。

AGAの恐ろしいところは、対処しなければ薄毛を通り越してハゲ化が進んでいく点です。
AGAの影響を受ける前頭部から頭頂部にかけての範囲で、情け容赦なくノンストップで脱毛症状が進行します。

AGAの対処は、若ければ若いほど得をします。それこそ費用の面でも、移植するドナーとなる株数の面でも言えます。
あまりにも侵攻しすぎている場合は、移植できる株も限定されてしまい、思うような結果を得られない原因となります。
スカスカな薄毛やツルツル頭を受け入れられないかたは、即座に専門医へ相談してくださ

 

投稿者プロフィール

福岡植毛 調査隊
福岡植毛 調査隊
マスコミ関連で働く40歳代 男性
趣味は、古い漫画(特に松本零士作品)を読むこと。
植毛(自毛植毛)手術を期に人生が好転。
恩返しに髪関連情報提供を誓う。